八経ヶ岳 2016.11.05

はっきょうがたけ・1915m




弥山付近から八経ヶ岳を見る。

歩行距離 10.4km
所要時間 7時間05分
累積標高差 (+) 1135m  (-) 1135m
コース 行者還トンネル西口・駐車場09:15 → 奥駈道出合10:30 → 弁天ノ森11:00
 →  聖宝ノ宿跡11:30 → 弥山13:05 → 八経ヶ岳13:35 →  聖宝ノ宿跡14:45
→ 弁天ノ森15:10 → 奥駈道出合15:30 → 行者還トンネル西口・駐車場16:20



一昨日、昨日の2回、八経ヶ岳の登山口である行者還トンネル西口へのアプローチを試みたが、国道309号線に通行止めの箇所があり断念した。いっそのこと北に移動して金剛山に登ろうとも考えたが、せっかく遠く紀伊半島まできたのであるから三度目の正直でもう一回チャレンジしよう。よく考えれば通行止めの箇所は、行者還トンネルの東口にあり、紀伊半島初日にあきらめたみたらい渓谷側から国道309号線まで入れば可能かもしれない。



07:00に道の駅・吉野路北上を出発し、昨日と同じコースを辿り吉野を経由して国道309号線に入る。いきあたりばったりで大きな無駄をしてしまった。初めて来る山域は、走るルートをあらかじめ地図でよく調べておく必要があることをあらためて痛感する。みたらい渓谷のトンネルを抜け、深い谷の底にある川沿い幅の狭い道ひたすら走る。周囲の渓谷の紅葉真っ盛りでとても美しい。09:00ついに行者還トンネルの西口下の駐車場(無料)に到着する。駐車場はすでに車で満杯状態だが端のわずかなスペースに何とか車を停める。

09:15準備をととのえ出発する。少し上ったところの行者還トンネルの西口には有料駐車場(1000円)があり沢山の車が駐車していた。登山口に入り小川を横切り、ひたすら急登を登っていく。紅葉が美しい。急登を登り切り大峰奥駈道に出合う。世界遺産だけあり立派な道標がある。大峰奥駈道は、奈良吉野山から始まり、大峰山脈の主要峰をたどる修験の縦走路である。整備され歩きやすいなだらかな道を行く。木々の間から目指す八経ヶ岳と弥山が見えてくる。聖宝ノ宿跡に達し、ベンチに座り小休止する。ベンチの目の前には理源大師聖宝座像が鎮座する。ここから再びきつい急登が始まる。木製階段の急坂を上り高度を上げていく。階段は歩幅に合わせて作られているので歩きやすい。しかし、階段を上るのはきつい。

視界が開け後方に大展望が広がる。近い距離に紀伊半島初日に登った山上ヶ岳が、更にその右側に険しく尖った大普賢岳(1780.1m)がそびえる。八経ヶ岳とは大峰奥駈道でつながる。更にその右手の遠くに昨日登った大台ケ原が見える。特徴のある大台ケ原の大蛇ーと思われる断崖がはっきり識別できる。


※ 道の駅「吉野路北上」〜 行者還トンネル西口 〜 みちの駅「千早赤坂」までの走行ルート(走行距離 - 149km)

息を切らし弥山小屋に到着する。弥山小屋前のテーブル付きのベンチに座り金ちゃんヌードルを食べるためコンロでお湯を沸かしいると、登る時に追い抜いていったベテラン中高年男性が声をかけきて目の前に座る。60リッター以上もあり重そうなザックを背負っており、1泊2日で大峰奥駈道を歩くという。その人はチキンラーメンを食べる容器にポットからお湯をそそぐ。その真空ポットは保温力抜群で、家で沸かしたお湯でチキンラーメンも調理できるといことを聞き感心する。昼飯を食べながらベテランから大峰山の山々に関する情報を得る。

弥山山頂付近から八経ヶ岳山頂まで30分だ。頑張ろう。稜線を上りオオヤマレンゲ自生地の金網の柵の扉を通過し最後の登り、ついに八経ヶ岳山頂(1915.1m)に立つ。 狭い山頂には登山者が20人程いるだろうか。入れ替わ立ち代わり登山者がやってくる。日本百名山である八経ヶ岳は人気の山である。

来た道を下り駐車場に向かう。下山後に金剛山の山麓まで移動するつもりなので少し気が焦る。16:20駐車場まで下山後、金剛山の山麓を目指し移動を始めるのであるが、途中大渋滞に巻き込まれ、18:30ようやく奈良県御所市にある「かもきみ湯」に到着し、温泉に浸かる。その後、近くの道の駅「ちはやあかさか」まで移動し同駅で車中泊する。トイレだけある静かな道の駅で、他に2台しか駐車していない。道の駅のすぐ隣は、偶然にも楠木正成の誕生地で石碑が建っている。静かな道の駅なので戸締りは厳重にしなければ。晩酌をしながら明日の計画を練る。

翌日、金剛山に登ろうとも考えたが結局中止として帰宅の途に就くことにする。09:00道の駅を出発、中国自動車道、米子自動車道を経て、松江で道草をして島根県多岐町にある道の駅・キラララ多岐を最終日の車中泊の地にする。今回の紀伊半島の車中泊山めぐりの旅はこれまでで最長の5泊6日となった。ながい旅だった。

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今回の紀伊半島の山旅の行程(5泊6日)
●1日目(11月2日)
14:00 : 萩・自宅発
17:30 : 新門司港発(阪急フェリー・いずみ)船中泊
●2日目(11月3日)
06:05:泉大津港到着(阪急フェリー・いずみ)
山上ヶ岳登頂(奈良県天川村)洞川温泉センター駐車場で車中泊
●3日目(11月4日)
大台ケ原山登頂(奈良県天川村)道の駅「吉野路北上」で車中泊
●4日目(11月5日)
八経ヶ岳山登頂(奈良県天川村)道の駅「ちはやあかさか」で車中泊
●5日目(11月6日)
移動日・近畿自動車道・中国自動車道・米子自動車道・山陰自動車道経由
松江市に立ち寄った後、島根県多岐町の道の駅「キララ多岐」で車中泊
●6日目(11月7日)
移動日 14:00:国道9号・191号線経由で帰宅
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※ 道の駅「千早赤坂」〜 松江 〜 みちの駅「キララ多岐」〜 萩(自宅)までの走行ルート(走行距離 - 547 km)

終わり



国道309号線を上る途中車を停める。目指す弥山だろうか。周囲は紅葉の盛りだ。

登山口へ向かう道で後方に雄大な山々が見える。左がバリゴヤノ頭(1580m)、右が稲村ヶ岳(1728m)。

行者還トンネルの西口下の駐車場(無料)に車を停める。少し上ったところ
に有料駐車場(1000円)があり沢山の車が駐車していた。

登山口に入る。



大峰奥駈道に出合う。

大峰奥駈道の標石柱

弥山方向に進む。

整備されたなだらかな尾根道を行く。

弁天の森を通過する。

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八経ヶ岳と弥山が見えてくる。

聖宝ノ宿跡に達し小休止する。理源大師聖宝座像が鎮座する。

木製階段の急坂を登る。きつい登りが始まる。

階段は歩幅に合わせて作られているので歩きやすい。

小鳥を撮る。

大台ケ原の大蛇ーと思われる断崖がはっきり識別できる。

視界が開け大展望が広がる。昨日登った大台ケ原が見える。

大普賢岳(1780.1m)を見る。八経ヶ岳と大峰奥駈道でつながる。

一昨日登った山上ヶ岳(右・1719m)

山上ヶ岳と大普賢岳

弥山小屋に到着する。

行者還林道

弥山山頂

弥山山頂付近から八経ヶ岳を望む。あと30分だ。頑張ろう。

弥山小屋から八経ヶ岳に向かう。

八経ヶ岳周辺にはオオヤマレンゲが咲く。鹿除けの柵がある。

八経ヶ岳山頂(1915.1m)に立つ。

八経ヶ岳山頂

八経ヶ岳山頂

八経ヶ岳山頂付近から弥山を見る。


大台ケ原-日出ヶ岳山頂からの眺望 2016.11.04

☆パノラマ(写真をクリックすると拡大写真が出てきます。)☆


八経ヶ岳山頂山頂からの眺望

八経ヶ岳山頂山頂からの眺望



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大峰奥駈道出合まで戻る。

麓の橋を渡る

登山口まで戻る。

無事、駐車場に帰着する。

道の駅「ちはやあかさか」で車中泊する。

そばに楠木正成誕生地がある。




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